大学生の子がアルバイトで年収136万円を超えても、197万円以下なら親は「特定親族特別控除」を受けられます。しかも159万円までは控除63万円で、特定扶養控除と同じ。令和8年分の控除額の表と、年末調整での書き方をまとめました。
公開日:2026年11月3日 / 2026年11月時点の制度で解説
特定親族特別控除は、19歳以上23歳未満の子など(特定親族)の所得が扶養の基準を超えても、親が段階的に控除を受けられる制度です。2025年分(令和7年分)から始まりました。大学生の子がアルバイトで稼ぎすぎて扶養から外れ、親の税金が急に増える「壁」をなだらかにする狙いがあります。
令和8年分は扶養の所得要件が62万円に上がったため、特定親族特別控除の対象は所得62万円超123万円以下(給与収入136万円超197万円以下)です。
| 子の給与収入 | 親の控除額 | 子の合計所得 |
|---|---|---|
| 136万円以下 | 63万円(特定扶養控除) | 62万円以下 |
| 136超〜159万円 | 63万円 | 62超〜85万円 |
| 159超〜164万円 | 61万円 | 85超〜90万円 |
| 164超〜169万円 | 51万円 | 90超〜95万円 |
| 169超〜174万円 | 41万円 | 95超〜100万円 |
| 174超〜179万円 | 31万円 | 100超〜105万円 |
| 179超〜184万円 | 21万円 | 105超〜110万円 |
| 184超〜189万円 | 11万円 | 110超〜115万円 |
| 189超〜194万円 | 6万円 | 115超〜120万円 |
| 194超〜197万円 | 3万円 | 120超〜123万円 |
| 197万円超 | 0円 | 123万円超 |
国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」の控除額の表をもとに作成。給与収入の目安は子の収入が給与だけの場合。
子の年収が159万円以下なら、親の控除は特定扶養控除と同じ63万円。そこから年収5万円ごとに控除が減っていきます。親の税率が20%なら、控除が10万円減ると所得税は約2万円増える計算です。
控除を受けられる親は1人だけです。共働き夫婦で両方が同じ子について受けることはできません。
年末調整では、「基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書」の特定親族の欄に、子の氏名・マイナンバー・所得の見積額を書き、控除額の表から金額を選びます(書き方)。
また、子の所得が100万円以下と見込まれる場合は、扶養控除等申告書の「源泉控除対象親族」欄に書くと、月々の天引きでも扶養1人として数えてもらえます。数えられていても、天引きの前提は1人38万円相当なので、控除63万円との差は年末調整で精算されます(子のバイト代150万円・年収600万円のGさんの例)。
住民税にも同様の「特定親族特別控除」が設けられ、2026年度分(令和8年度)の住民税から適用されていると解説されています。住民税の控除額(最高45万円)や所得要件の扱いはお住まいの自治体の案内で確認してください。
年収から手取り・所得税・住民税を計算年収・扶養・iDeCo掛金を入れると、2026年分の手取りと税金の内訳がわかります。年末調整で戻る額を考える前の「年税額」の確認にどうぞ。
手取りと税金を計算する →12月31日時点で19歳以上23歳未満、生計を一にし、合計所得が62万円超123万円以下の親族(配偶者・事業専従者を除く)です。給与収入のみなら136万円超197万円以下が目安です。
給与収入のみなら159万円(所得85万円)以下までは63万円です。それを超えると段階的に減り、197万円を超えるとゼロになります。
受けられます。基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼特定親族特別控除申告書兼所得金額調整控除申告書の特定親族の欄に、子の所得の見積額と控除額を記入します。
仕送りなどで生活費を負担していれば、通常は生計を一にしているとして対象になります。
年末調整では扱えないふるさと納税の控除上限(年収・家族構成別)も確認しておくと、年末の寄附額を決めやすくなります。
本ページは2026年11月時点で公表されている令和8年分の制度にもとづく解説・試算です。個別の取扱いは勤務先の担当者、税務署、税理士にご確認ください。