年収1,100万円の会社員が実際に受け取れるのは年792万円前後、月にして約66万円です(2026年・東京都・独身・39歳以下の場合)。社会保険料133.1万円と税金174.9万円が差し引かれ、手取り率は72.0%になります。
公開日:2026年11月3日 / 2026年度の保険料率・令和8年分の所得税で計算
円グラフのとおり、年収1,100万円のうち手元に残るのは72.0%。天引きで最も大きいのは厚生年金保険料(71.4万円)で、所得税と住民税を合わせた税金(174.9万円)に次ぐ規模です。
求人票の「年収1,100万円」がボーナス込みかどうかで、毎月の生活費に使える額は変わります。月給91.7万円×12か月の場合と、月給68.8万円+ボーナス年4か月分の場合を並べると次のとおりです。
| 項目 | ボーナスなし | ボーナス年4か月 |
|---|---|---|
| 額面の月給 | 916,667円 | 687,500円 |
| 月の社会保険料 | −110,929円 | −97,184円 |
| 月の手取り(目安) | 660,013円 | 471,110円 |
| ボーナス1回の額面 | — | 1,375,000円 |
| ボーナス1回の手取り(目安) | — | 1,052,501円 |
| 年間の手取り | 7,920,152円 | 7,758,318円 |
ボーナスありの場合、毎月の手取りは約47.1万円と18.9万円少なくなりますが、年間の手取りの差は161,834円(ボーナスなしの方が多い)にとどまります。差が出るのは、社会保険料が「標準報酬月額」という等級で決まり、月給とボーナスで端数の扱いが異なるためです。
月の手取りは、所得税の年額を給与・賞与の額で按分し、住民税を12等分した概算です。実際の毎月の源泉徴収額は「源泉徴収税額表」で決まり、差額は年末調整で精算されます。なお国税庁によると、2026年分の基礎控除引上げは2026年11月までの源泉徴収には反映されず、年末調整でまとめて精算されます。そのため2026年12月(年末調整)の還付が例年より大きくなる見込みです。
| 項目 | 年額 | 月額 | 年収比 |
|---|---|---|---|
| 額面年収 | 11,000,000円 | 916,667円 | 100% |
| 健康保険料9.85%の折半 | −549,624円 | 45,802円 | 5.00% |
| 子ども・子育て支援金0.23%の折半 | −12,828円 | 1,069円 | 0.12% |
| 厚生年金保険料18.3%の折半 | −713,700円 | 59,475円 | 6.49% |
| 雇用保険料0.5% | −54,996円 | 4,583円 | 0.50% |
| 所得税(復興特別所得税込み)税率23% | −1,017,400円 | 84,783円 | 9.25% |
| 住民税所得割10%+均等割 | −731,300円 | 60,942円 | 6.65% |
| 手取り | 7,920,152円 | 660,013円 | 72.00% |
住民税は基礎控除が43万円と所得税より小さいため、課税所得は7,288,000円。これに10%をかけ、調整控除2,500円を引いて均等割5,000円を足すと731,300円です。
計算の前提:2026年(令和8年分)・東京都23区在住・協会けんぽ加入の会社員。社会保険料は2026年度(4月〜)の料率で12か月分、標準報酬月額は等級表で判定。所得税は年末調整後の年額(基礎控除・社会保険料控除のみ、扶養は各表の条件どおり)。住民税は2026年の所得に対する額(2027年6月〜の天引き分)で、所得割10%・均等割5,000円(区民税3,000円+都民税1,000円+森林環境税1,000円)。
年収1,100万円では課税所得が695万円を超え、所得税率が23%になります。本人の合計所得が900万円を超えるため、配偶者控除は38万円から26万円に減額されます(配偶者控除あり世帯の手取りは独身より79,600円多い程度)。
年収が50万円増えて1,150万円になると、手取りは31.1万円増(増えた分の62%が手元に残る計算)です。逆に1,050万円との差は32.1万円です。
年収1,100万円で専業主婦(主夫)の配偶者や子どもを扶養している場合、所得税と住民税が軽くなる分だけ手取りが増えます。反対に40歳の誕生月からは介護保険料(料率1.62%を労使折半)が上乗せされ、手取りは減ります。 本人の合計所得が900万円を超えると配偶者控除が段階的に縮小し、1,000万円超(年収1,195万円超)ではゼロになる点に注意してください。
| ケース | 手取り年額 | 月額 | 独身との差 |
|---|---|---|---|
| 独身・39歳以下基本ケース | 792万円 | 66万円 | — |
| 独身・40〜64歳介護保険料0.81%が加算 | 786万円 | 65.5万円 | −60,296円 |
| 配偶者控除あり配偶者の給与収入136万円以下(2026年分) | 800万円 | 66.7万円 | +79,600円 |
| 配偶者+高校生の子1人一般の扶養控除38万円 | 819.1万円 | 68.3万円 | +271,300円 |
| 配偶者+大学生の子1人特定扶養控除63万円 | 825.5万円 | 68.8万円 | +334,400円 |
配偶者・子はいずれも収入なしを想定。16歳未満の子は扶養控除の対象外(児童手当の対象)です。40〜64歳のケースは介護保険料90,396円/年を加算。2026年分から配偶者控除・扶養控除の所得要件は合計所得62万円以下(給与収入136万円以下)に緩和されています。
独身・39歳以下で、社会保険料以外の控除がない場合、ふるさと納税で自己負担2,000円に収まる寄附額の目安は約220,000円です(返礼品の目安は寄附額の3割以内)。
計算方法(総務省の計算式)
控除上限額 = 住民税所得割額 × 20% ÷(90% − 所得税率 × 1.021)+ 2,000円
= 726,300円 × 20% ÷(90% − 23% × 1.021)+ 2,000円 ≒ 220,380円
配偶者控除や扶養控除、医療費控除、住宅ローン控除(住民税からの控除分)がある場合は上限が下がります。ワンストップ特例は寄附先が5自治体以内の会社員が利用できます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金は全額が所得控除になり、所得税と住民税が下がります。企業年金のない会社員の上限は月2.3万円で、2026年12月の掛金(2027年1月引落し)からは月6.2万円に引き上げられる予定です。
| 掛金 | 年額 | 節税額(年) | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 月2.3万円 | 276,000円 | 88,500円 | 187,500円 |
| 月6.2万円(改正後) | 744,000円 | 230,800円 | 513,200円 |
年収1,100万円なら月2.3万円の積立で年約8.8万円の節税。掛金は60歳まで引き出せないため、生活防衛資金を確保したうえで、新NISAとの使い分けを考えるのがおすすめです。
税金の軽減額は、掛金を所得控除に加えて所得税・住民税を再計算した差額(独身・39歳以下)。運用成果は保証されません。
国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」(2026年9月公表)によると、1年を通じて勤務した給与所得者5,163万人の平均給与は487万円(男性597万円・女性342万円、正社員559万円)。年収1,100万円は平均より613万円高く、給与階級別の分布から推計すると年収1,100万円を超える人は約5.6%です。
出典:国税庁 令和7年分 民間給与実態統計調査(給与階級別の構成比)。太字は年収1,100万円が含まれる区分。上位割合と中央値(約420万円)は区分内を均等分布とみなした当サイトの推計で、国税庁が公表する値ではありません。平均値は一部の高所得者に引き上げられるため、「普通の年収」の感覚は中央値の方が近いと言われます。
手取り月66万円(ボーナスなし)の場合、家賃の目安は手取りの25〜30%で16.5万円〜19.8万円、上限の目安とされる3分の1なら22万円です。総務省「家計調査」(2025年平均)の単身世帯の消費支出は月173,042円。手取りはこれを48.7万円上回っており、家賃を払っても貯蓄に回す余力があります。
| 費目(独身・賃貸) | 配分 | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 家賃(管理費込み) | 28% | 184,800円 |
| 食費 | 15% | 99,000円 |
| 水道・光熱費 | 5% | 33,000円 |
| 通信費(スマホ・ネット) | 4% | 26,400円 |
| 日用品・衣服 | 5% | 33,000円 |
| 交通・交際・趣味 | 12% | 79,200円 |
| 保険・医療 | 4% | 26,400円 |
| その他・予備費 | 7% | 46,200円 |
| 貯蓄・投資 | 20% | 132,000円 |
この配分なら毎月約13.2万円、年158.4万円を貯蓄・投資に回せます。ボーナスがある場合は、ボーナスの手取りを丸ごと貯蓄に回すと貯蓄率をさらに上げられます。
配分は当サイトが示す一般的な目安で、地域・通勤・家族構成で大きく変わります。
| 年収 | 手取り年額 | 月額 | 手取り率 |
|---|---|---|---|
| 年収1,000万円 | 727.4万円 | 60.6万円 | 72.7% |
| 年収1,050万円 | 759.9万円 | 63.3万円 | 72.4% |
| 年収1,100万円 | 792万円 | 66万円 | 72.0% |
| 年収1,150万円 | 823.1万円 | 68.6万円 | 71.6% |
| 年収1,200万円 | 856.2万円 | 71.3万円 | 71.3% |
年収が上がるほど所得税の税率が段階的に上がるため、手取り率はゆるやかに下がっていきます。一方で厚生年金保険料は標準報酬月額65万円で頭打ちになるため、社会保険料の割合は下がっていきます。
月の手取り66万円はラーメン660杯分。1年間に払う税金と社会保険料(308万円)は、コンビニコーヒーに換算すると20,532杯、毎日1杯飲んでも約56.3年分です。手取りの時給換算は約4,125円なので、8時間働くと映画を16.5回観られる計算になります。
価格は計算用の例示で、実際の価格は店舗・地域・時期により異なります。
自分の条件で手取りを計算するボーナスの月数・年齢(介護保険)・配偶者や扶養の人数を入れて、2026年の手取りをすぐに計算できます。
手取り計算ツールへ →2026年の制度で計算すると、東京都在住・独身・39歳以下の会社員なら手取りは年約792万円です。額面から社会保険料133.1万円、所得税101.7万円、住民税73.1万円が差し引かれ、手取り率は約72%です。
ボーナスなしで12等分すると月の手取りは約66万円(額面月給91.7万円)です。ボーナスが年4か月分ある場合は月給68.8万円で、毎月の手取りは約47.1万円、ボーナス1回あたりの手取りは約105.3万円です。
天引きの合計は約308万円で年収の28.0%です。内訳は社会保険料が12.1%、所得税が9.2%、住民税が6.6%です。
独身・社会保険料以外の控除なしの場合、総務省の計算式による控除上限の目安は約220,000円です。配偶者や扶養家族がいる、医療費控除や住宅ローン控除を使う場合は上限が下がるので、少し余裕を持たせて寄附しましょう。
一般的な目安は手取り月収の25〜30%で、年収1,100万円(手取り月66万円)なら家賃16.5万円〜19.8万円程度です。貯蓄を優先するなら下限寄り、通勤時間を重視するなら上限寄りが目安になります。
国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」の平均給与は487万円で、年収1,100万円は平均より613万円高い水準です。給与階級別の分布から推計すると、年収1,100万円を超える人は全体の約5.6%です。
日本のお金の計算ツール:新NISA積立シミュレーション / 株の税金計算 / 住宅ローン返済シミュレーション / ツール一覧